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腰椎分離症

腰椎分離症とは?

腰椎分離症(Lumbar spondylolysis)は、腰椎の骨(脊椎骨)の一部である

椎弓(vertebral arch)の中央部分が割れる、または破損する状態を指します。

これにより、腰椎の構造が弱くなり、

腰椎の前方への滑り(椎間すべり症、spondylolisthesis)が

引き起こされる可能性があります。

この状態は通常、過度の脊椎へのストレスや外傷が原因で発生します。

特に成長期の野球選手、サッカー選手、バレーボール選手など、

身体を反る動作や・捻る動作が多いスポーツを行っている選手によく見られます。

また、遺伝的要因や先天的な骨の形成の問題も関与している可能性があります。

腰椎分離症の主な症状には、腰部や臀部の痛み、特に活動後に悪化する痛み、

腰部の硬直感、腰椎から下肢にかけての放散痛などが含まれます。

痛みは通常活動中に悪化し、休息や特定の姿勢で緩和されることがあります。

早期発見・早期治療が大切です!

腰椎分離症は、X線やMRI(磁気共鳴画像)などの画像検査を行うことで診断されます。

しかし、運動をしなければ痛みが少ないため、発見が遅くなることが非常に多いです。

また、腰椎分離症の初期段階は、X線検査では見つけにくいので、

当院では、MRI検査・CT検査を行うことで早期発見に努めています。

初期の段階であれば、骨の修復が可能でありますが、末期の段階になると

骨癒合が困難となってしまいます。

骨癒合が得られないと、将来的に「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰椎すべり症」に

移行する恐れがあります。

当院での主な治療

硬性コルセット

初期の段階であれば「硬性コルセット」を装着し、運動中止期間を設けて

「骨癒合」を目指します。

超音波治療(LIPUS)

LIPUS(Low-Intensity Pulsed Ultrasound)は、

骨折や骨癒合(骨が自然にくっつくこと)を促進するための治療法の一つです。

LIPUSは、低強度の超音波刺激を用いて骨の修復を助けることを目的としています。

具体的には、骨折した部位に超音波を照射することで、

骨の再生と癒合を促進するとされています。

LIPUSは、特に骨の治癒が遅い場合や骨折が複雑な場合や、

手術が難しい状況下で使用されることがあります。

1日20分を目安に、照射することで骨癒合が約40%促進されると言われています。

治療中は特に刺激や、痛みを感じないので安心して治療を行えます。

 

 

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