仙骨硬膜外ブロック注射とは？

仙骨硬膜外ブロック注射（Sacroiliac Joint Steroid Injection）は、仙腸関節周囲に抗炎症薬や麻酔薬を注入する治療法です。仙腸関節は、腰椎と仙骨の間にある関節で、この関節の炎症や痛みを軽減するために行われます。この手法は、腰痛や仙腸関節痛といった症状の管理に用いられます。

手順：

1. 麻酔と消毒： 患者は仰向けに横たわります。治療を行う部位（通常は仙腸関節周囲）が消毒され、局所麻酔が施されます。

2. 画像誘導（フルオロスコピーなど）： 医師はX線装置や超音波装置を使用して、正確な注射の位置を確認します。

3. 注射： 確定した位置に針を挿入し、仙腸関節周囲に抗炎症薬と麻酔薬を注入します。抗炎症薬は炎症を軽減し、麻酔薬は痛みを和らげます。

4. 終了と観察： 注射が完了したら、患者は観察され、痛みや違和感が軽減されるかどうかが確認されます。

効果：

• 炎症の軽減： 抗炎症薬の注入により、仙腸関節周囲の炎症が軽減されます。

• 痛みの軽減： 麻酔薬により、仙腸関節から発生する痛みが一時的に軽減されます。これにより、患者は痛みを伴う運動や日常活動を行う際の負担が減ります。

• 診断と治療： 同時に、この手法は仙腸関節が痛みの原因であるかどうかを確認するための診断ツールとしても使用されます。効果がある場合、患者の痛みの原因を特定するのに役立ち、継続的な治療の方針を立てる際の参考になります。