腱鞘内注射
腱鞘内注射とは?
腱鞘内注射は、腱鞘(腱を覆っている袋状の組織)内に抗炎症薬や麻酔薬を注入する治療法です。この手法は、腱鞘炎(腱鞘の炎症)や腱鞘滑膜炎(腱鞘とその周囲の組織の炎症)など、手や足の腱鞘周囲の痛みや腫れを和らげるのに使われます。
手順:
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麻酔と消毒: 患者の皮膚が消毒され、局所麻酔が施されます。これによって、患者は注射の痛みを軽減できます。
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位置特定: 医師は、注射を行うべき正確な位置を特定します。これは超音波装置やX線装置を使用して行われることがあります。
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注射: 特定の位置に針を挿入し、腱鞘内に抗炎症薬や麻酔薬を注入します。これによって、炎症が和らぎ、痛みが軽減されます。
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終了と観察: 注射が終了したら、患者は一定の時間観察され、症状の軽減が確認されます。
効果:
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炎症の軽減: 抗炎症薬の注入によって、腱鞘周囲の炎症が軽減されます。これによって、痛みや腫れが減少し、患者は痛みを和らげ、日常生活の活動を行いやすくなります。
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手術回避: 腱鞘内注射は、痛みの原因が炎症にある場合に、手術を回避する非侵襲的な治療法として採用されることがあります。
腱鞘内注射は、一時的な症状の緩和から始まり、症状が再発する場合には追加の治療やリハビリテーションが検討されることがあります。治療の適応や詳細については、医師との十分な相談が重要です。