修復期について【日常生活での痛み】
受傷・発症から1ヶ月まで
怪我をした3日後以降は、組織の修復が始まります。
修復の過程は組織ごとに違いはありますが、4~6週間まで続きます。
この時期に適切な治療を行うことで、痛みや炎症の遷延化を防いでくれます。
また、慢性疼痛に移行することを防ぎ、生活の質(QOL)が下がることを防ぎます。
治癒にかかる目安の期間
骨折 ⇨ 化骨形成(骨がくっつきはじめる)までに約1ヶ月。
骨癒合(骨がくっつく)までに約2~3ヶ月を要します。
骨折の程度が大きい場合は、手術治療も検討する場合があります。
靭帯損傷 ⇨ 靱帯損傷の程度にもよりますが、4週〜8週かかります。
筋損傷 ⇨ 筋損傷の程度にもよりますが、4~8週かかります。
皮膚損傷 ⇨
神経損傷 ⇨ 神経損傷の修復には長い期間が必要となります。
当院における検査や治療の流れ
組織の修復時期に大切なことは、「適切で正しい治療」です。
そして正しい治療を選択するために必要なことは「適切な診断」です。
当院では以下のような流れで、診断を導いていきます。
問診・視診
怪我の具合や、受傷した状況などを教えていただくことから始まります。
・お怪我や痛みの症状について
・いつごろから、どのようにして症状が出たか
・お仕事や生活習慣について
・過去にあった病気や怪我について
X線検査(レントゲン検査)
レントゲン検査で、骨折があるかどうかをチェックします。
レントゲンだけでわかりにくい場合は、MRIやCT検査(外部委託)をお願いする場合があります。
超音波検査
レントゲンでは損傷がわからない、靭帯や筋・腱の損傷を確認することができます。
触診
実際に診察室で医師がお身体に触れたり、動かしたりすることで診断を行います。
治療について
骨折や靭帯損傷など ⇨ ギプスやシーネ(副木)、アンクルバンドを使用して
固定を行います。まずは安静を図り、
組織の治癒に負担をかけないようにする目的です。
靭帯損傷や肉離れなど ⇨ 症状に応じて超音波治療器や電気治療器を使用し、
組織の修復を促します。
動きに伴う痛みなど ⇨ 理学療法士による運動療法や柔道整復師
アスレティックトレーナーによるストレッチや
運動指導を行います。
早期診断、初期治療が適切に行い、2次的な問題を未然に防ぐことが大切です!
身体のどの部分を痛めてしまいましたか?
次のページ以降では、部位別で症状を絞っていきます。