オスグッド・シュラッター病
オスグッドシュラッター病とは?
オスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter disease)は、
成長期の子供や思春期の青少年によく見られる膝の疾患です。
これは、膝蓋骨(膝のお皿)の下の大腿骨につながる腱である
「膝蓋腱」の付着部分に炎症が起き、腱が付着する
すねの骨の前の部分(脛骨粗面:けいこつそめん)が
引っ張られるストレスが
この病気は、特にスポーツをしている子供や青少年によく見られます。
運動や活動の際に膝を多く使うスポーツ(バスケットボール、サッカー、
ジャンプ系のスポーツなど)をしている子供たちによく発症します。
主な症状には、膝の前面に痛みや腫れが生じることが含まれます。
これは通常、活動の後に悪化することが一般的です。
休息や炎症を抑える治療方法(氷を当てる、非ステロイド性抗炎症薬の使用、
適切な運動療法など)が一般的に行われ、
多くの場合、成長とともに症状は改善します。
サッカーでは特にキック動作が非常に多いスポーツであり、
上記に挙げた大腿直筋の使用頻度が他のスポーツと比較し多いのが特徴的です。
症状としてはすねの前の骨が突き出てくることに加えて痛みが伴います。
スポーツによる使い過ぎや、ももの前の筋肉の硬さ、 姿勢の悪さが原因で発症することが多く、12~ 13歳前後の男の子が発症しやすいです。
骨の成長が進むにつれて症状はなくなってきますが、
骨の出っ張りは残ってしまいます。
ももの前の筋肉の硬さが原因とは言われますが、
ももの後ろ(ハムストリング)やふくらはぎの筋肉が硬いことや、 骨盤が後ろに傾いている姿勢での運動で、 ももの前の筋肉に負担がかかることも忘れてはいけません。
特にキック動作の際に重心が後方にあったり、猫背の姿勢が強い選手に発症しやすいです。
リハビリテーションでは下肢の筋肉の柔軟性の改善だけでなく、
膝に負担のかけない動作を身につけることに重点を置いていきます 。